iPhoneやiPadで海外限定のアプリをダウンロードしたいと思ったことはありませんか？
2025年2月、日本の仮想通貨アプリの規制強化により、多くのアプリが国内のApp Storeから姿を消しました。
しかし、Apple IDの海外アカウントを作成することで、これらのアプリを引き続き利用することが可能です。
実は、Apple IDの海外アカウント作成方法は、過去と比べ大きく変化しています。
以前は複雑な手順と海外の決済手段が必要でしたが、現在は驚くほど簡単に作成できるようになりました。
この記事では、私自身が実際にテストした最新の作成手順と、注意すべきポイントを詳しく解説します。
海外アカウントの作成は、グローバルなデジタルサービスを活用するための重要なスキルの一つです。
今回は、初心者の方でも迷わず作成できるよう、具体的な手順とともに、アカウントの使い分け方まで、すべての疑問にお答えしていきます。
【2025年版】Apple ID海外アカウントの作り方｜規制アプリもダウンロード可能に
はみだしブログのおがわ(@hamidasiblog)です。
今日はApple IDの海外用アカウント、特にアメリカのUSアカウントの作り方について詳しく解説していきます。
Apple IDの海外アカウントが必要な理由
2025年2月6日、仮想通貨や暗号通貨に関する海外アプリに対して企業庁の指導が入り、日本のApp Storeから複数のアプリが配信停止となりました。この状況に対応するため、多くのユーザーが海外アカウントの作成を検討しています。
海外アカウントを持つことで、以下のようなメリットがあります：
- 日本のApp Storeで配信停止となったアプリのダウンロードが可能
- 海外限定で配信されているアプリへのアクセス
- 日本未展開のサービスの先行利用
私自身、以前からアメリカアカウントを所持しており、実際に海外アプリをダウンロードして使用してきました。
今回は、現在の基準での新規アカウント作成手順を、実際にテストした結果をもとにお伝えします。
結論から言えば、以前と比べて作成難易度が大幅に下がり、より簡単に作成できるようになっています。
海外アカウント作成の2つの方法
Apple IDの海外アカウント取得には、大きく分けて2つの方法があります。
既存アカウントの国設定を変更する方法と、新規にアカウントを作成する方法です。それぞれの特徴と注意点について詳しく説明していきましょう。
1. 既存アカウントの国設定変更
既存のアカウントを海外ストアに変更する場合、重要な制約が存在します。以下の条件に該当する場合、国設定の変更はできません：
- 日本国内でサブスクリプションに加入し、クレジットカードでの決済がある場合
- Appleギフトカードで日本円がチャージされている場合
私の例を挙げると、現在以下のようなサービスを利用しているため、既存アカウントの変更は困難です：
- Apple Musicの利用
- Apple One（ファミリーシェア）への加入
- MacとiOSで連携するアプリ（Pasteなど）の使用
- その他の有料アプリやサブスクリプション
特にApple製品を連携させて使用している方は、多くのアプリ資産やサブスクリプションに加入している場合が多く、既存アカウントの変更は推奨できません。
2. 新規アカウント作成（推奨）
新規アカウントの作成は、現在最も確実で簡単な方法です。以下の手順で作成が可能です：
必要な準備物：
- PCまたはMac（Webブラウザでの作成を推奨）
- 海外用のメールアドレス（Gmailなどで新規作成可）
- SMS認証用の携帯電話番号（日本の番号でOK）
具体的な作成手順：
- PCやMacからAppleアカウント作成ページにアクセス
- 国設定を「アメリカ」に変更
- メールアドレスとパスワードを設定
- SMS認証を実施（日本の携帯番号で可能）
- メールとSMSで届いた認証コードを入力
- アカウント作成完了
▼アカウント作成ページ
Apple Accountを作成 をクリック
国をアメリカに設定
電話番号（SMS）は日本を選択
その後、メールとSMSで届いた認証コードを入力
作成後の設定：
- iPhoneの設定からiCloudをサインアウト
- 新しい海外アカウントでサインイン
- App Storeが海外仕様に切り替わり、規制対象アプリのダウンロードが可能に
作成難易度の変化
過去の作成方法（2013年頃）
私が最初に海外アカウントを作成したのは、Spotifyが日本未展開だった時期でした。具体的には2013年にアメリカのApp Storeで公開されたSpotifyが、日本での展開まで約3年のタイムラグがあった時期です。
当時の作成には以下のような厳しい条件がありました：
- その国の決済手段の証明が必要
- USアカウント用のiTunesギフトカードのチャージが必須
- ギフトカード自体の入手も現在より困難
- 複雑な認証プロセスの存在
▼過去の作成方法の関連ページ
海外のApp Stroe / iTunes Storeを使う方法
現在の作成方法（2025年）
現在は驚くほど作成プロセスが簡略化されています。以下の点が大きく改善されました：
- 決済手段の証明が不要に
- 単純なメールアドレスとSMS認証のみで作成可能
- 日本の携帯電話番号でも認証が可能
- 全体的な手続きの簡素化
便利な裏技：メールエイリアスの活用
Gmailユーザーには便利な機能があります。メールエイリアス機能を使用すると、既存のメールアドレスを活用して海外用アカウントを作成できます：
- メールアドレスの@前に「+us」などの文字列を追加
- 元のメールアドレスで管理可能
- 複数アカウントの管理が容易に
ただし、現在の新規作成ではこの方法が使えなかったため、新規メールアドレスの作成を推奨します。
実践的な活用方法
ダウンロード禁止と言われると逆に気になる性分で、大昔に作ったApple ID（USアカウント）を活用し、日本で規制されたアプリをダウンロードしてみました。
— おがわ＠Web3×トークン投資×情報発信！ (@hamidasiblog) February 7, 2025
Bybitしか使っていなかったのですが、今回Bitget、KuCoin、MEXCのアプリも試しに導入。… pic.twitter.com/4jhOb5k0Tj
ダウンロード可能なアプリ例
現在、日本のApp Storeから配信停止となった主要なアプリには以下のようなものがあります：
これらのアプリは、それぞれに特徴があり使いやすさも異なります。
私自身、これらのアプリを実際にテストした結果、スマートフォンでの利用に最適化されているため、アプリ版の利用を強く推奨します。
金融庁の規制により、日本のApp Storeから姿を消したMEXC。
— おがわ＠Web3×トークン投資×情報発信！ (@hamidasiblog) February 11, 2025
Xにて、次のようなおもしろい投稿をしています。
「2011年に戻れたら、ビットコインを1ドル分買いたいですか？」
現在の価格上昇を考えれば、多くの人が「買いたい」と答えるでしょう。… https://t.co/hu3nlt9z0F
個人的にはMEXCが、実際に触ってみて、とても良いと思わせるアプリでした。
＼新規トークンの上場が早い／
運用時の注意点
アカウントの使い分け：
- 日本のアカウントはメインアカウントとして維持
- 海外アカウントは必要なアプリのダウンロード専用として使用
- アプリのアップデート時は海外アカウントでのサインインが必要
セキュリティ設定：
- 二段階認証の設定を推奨
- パスワードは十分に強固なものを使用
- アカウント情報は安全に保管
まとめ：Apple ID海外アカウントは今が作成のベストタイミング
Apple IDの海外アカウント作成は、かつての複雑な手順から大きく進化し、現在では驚くほど簡単になっています。
メールアドレスとSMS認証があれば作成できる現在の方法は、以前必要だった海外の決済手段の証明やiTunesカードのチャージなどの手間から解放されました。
ただし、この簡易的な作成方法はApple社の方針次第でいつでも変更される可能性があります。
特に、仮想通貨アプリの規制強化など、デジタルサービスを取り巻く環境は日々変化しています。必要性を感じている方は、現在の比較的緩やかな条件のうちに、海外アカウントを作成しておくことをお勧めします。
海外アカウントの保有は、単にアプリをダウンロードするだけでなく、グローバルなデジタルサービスを活用するための重要なリテラシーの一つとなっています。
この記事で解説した手順に従えば、初心者の方でも安全に海外アカウントを作成できます。ぜひ、ご自身のデジタルライフの可能性を広げる一歩として、チャレンジしてみてください。
なお、アプリの選択や利用に関しては、各自の責任において適切に判断していただければと思います。この記事の情報が、皆様のデジタルライフをより豊かにする一助となれば幸いです。
