サコイン2度目の炎上 〜おさるさんの1億円投資を巡る議論〜

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サコイン2度目の炎上 〜おさるさんの1億円投資を巡る議論〜
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人気インフルエンサーの1億円投資が引き金となり、再び議論の的となったサコイン。

コンテンツ販売業界と仮想通貨市場の交差点で何が起きているのか?

OTC取引の是非から流動性プールの実態、コミュニティの対応まで、2025年3月に起きた「サコイン炎上」の全貌を事実ベースで解説します。

記事の元となったYouTube(Podcast)
目次

はじめに

こんにちは、はみだしブログのおがわ(@hamidasiblog)です。今回は2025年3月1日頃に発生したサコイン2度目の炎上について、できるだけ事実ベースでお話したいと思います。

発端は、人気インフルエンサーのおさるさんがサコインに1億円を投資したという発表です。この投資をきっかけに、仮想通貨に詳しい層からの批判が集中し、大きな炎上に発展しています。

注目を集めるコンテンツクリエイター主導の仮想通貨プロジェクトが直面する課題と、その背景にある業界構造について深掘りしていきましょう。


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仮想通貨業界とコンテンツ販売業界の交差点

この問題を理解するには、二つの業界の視点が必要です。一つは仮想通貨業界、もう一つはコンテンツ販売業界です。まずはコンテンツ販売業界の文脈から見ていきましょう。


brainの手数料値下げ施策

2025年2月25日迫君が運営するコンテンツ販売プラットフォーム「brain」で画期的な施策が発表されました。コンテンツ販売者を優遇する手数料値下げ施策で、最大で手数料0%まで下げるというものです。これはtipsや有料noteなど他のコンテンツ販売プラットフォームと比較しても、非常に衝撃的な内容でした。

おさる(@osaruproducer)さんもコンテンツ販売をしているインフルエンサーであり、この業界に深く関わっています。私が知る限り、brainのコンテンツ販売の特徴としては、レビュー機能やアフィリエイト機能(紹介料)があり、価格上限が10万円までと設定されています。

一方、おさるさんは10万円を超える高額コンテンツを中心に販売していると思われ、価格帯でのバッティングは少ない関係性にあります。


迫君とおさるさんの関係性

私は朝活に参加しているため、迫君の毎日のタスク発表や行動をある程度追うことができます。その中で、迫君がおさるさんとリアル合宿に参加していたという情報も見かけました。もともと迫君とおさるさんの関係性がどの程度だったのかは定かではありませんが、少なくともフェイス・トゥ・フェイスで顔を合わせる機会があったようです。さすがに面識なしで1億円の投資という話にはならないでしょうから、ある程度の関係性はあったと推測されます。

おそらく、2月25日の手数料値下げ施策やサコインへの注目の高まりなどを背景に、おさるさんは「コンテンツ販売業界への投資」という側面も含めて、1億円の投資を決断したのではないかと思われます。


投資発表と炎上の経緯

おさるさんの投資表明とその反応

おさるさんはXで長文の投稿を行い、サコインへの投資を表明しました。同時にウォレットも公開され、これに対して仮想通貨業界から様々な批判が殺到することになりました。

・投資家さん着金確認
・投資家さん覚書締結

時系列で見ると、迫君のタスクリスト2月28日に「投資家さん着金確認」と「投資家さん覚書締結」というタスクが突如として登場しました。このタスクは28日に急に現れたように見えることから、おさるさんと迫君の間での交渉や調整は非公開で進められていたのではないかと推測されます。


OTC取引(相対取引)の問題

この1億円投資に関して重要なのは、DEX(分散型取引所)上での購入ではなく、OTC(Over The Counter、相対取引)という形で行われた点です。迫君自身も、投資発表後の夜にこの事実を明かしています。

このOTC取引の是非が、今回の炎上の主要な論点の一つとなっています。相対取引自体が違法かどうかという議論は専門的な法律問題ですが、市場を通さない取引方法に対する批判や疑問が多く寄せられているようです。


流動性プールの議論

実際の流動性プール金額

私はmixi2のサコインコミュニティを管理しており、3日に一度程度サコインのチャートをBybitのDEX Proで確認・共有しています。そのデータによれば、流動性プールの金額は2025年1月31日時点約675kドル(約1億円)でした。

しかし、2月は仮想通貨市場全体に調整が入り、特にSolanaは30%程度の下落を記録。サコインもその影響を受け、約10%の価値減少となりました。3月1日の炎上時点では、流動性プールの金額は約531kドル(約8000万円)まで減少していました。


数字の食い違い

興味深いことに、X上で批判している人々が根拠としている流動性プールの金額は「2000万円」と主張されています。実際の数字とは大きな食い違いがあるようです。

私の認識では、流動性プールの全体金額は約8000万円で、Solanaとサコインがほぼ1:1で入っているため、基礎資産(Solana)は約4000万円程度だと考えられます。


流動性プールの技術的詳細

流動性プールに関して、もう少し詳しく説明しておきます。DEX(分散型取引所)では、トークンの売買にあたって「流動性プール」という仕組みを使用します。これはSolanaとサコインのペアが一定の比率で預け入れられたプールで、取引はこのプールから行われます。

1月31日時点での流動性プールは675kドル(約1億円)規模でしたが、2月の仮想通貨市場全体の下落とともに、3月1日には532kドル(約8000万円)まで減少しました。この状況では、1億円規模の取引を市場で一度に行うと、大幅な価格変動(スリッページ)が生じてしまうため、OTC取引が選択されたと考えられます。


法的問題と前回の炎上との比較

1月の炎上との共通点

サコインは2025年1月20日頃にも一度大きな炎上を経験しており、今回も似た議論が再燃しています。核心的な争点は、Web3のDEX上に発行されたトークンに関する国内法の適用と違法性の問題です。

迫君側は事業を合法的に運営していると主張していますが、批判側は違法であるとして批判を続けており、この議論は平行線のままです。

Xの投稿の中には「金融庁に通報した」という内容もあり、最終的には金融庁などの規制当局の判断が重要になるでしょう。


今回の新たな論点

前回の炎上と異なる点として、今回はOTC取引の合法性という新たな論点が加わりました。また、ステマではないかという指摘も見られます。おさるさんの投資表明の文面や表現方法に対する批判も出ているようです。


コミュニティの動向と対応

LINEオープンチャットの閉鎖

2025年1月19日に開設された「サコインとかWeb3のお話をする部屋」というLINEのオープンチャットがありました。

約600人が参加していたこのグループも、3月1日の炎上と同時に午後5時頃から荒れ始め夜8時20分頃に迫君によって完全に閉鎖されました。

このオープンチャットには肯定的な意見を持つ人も批判的な人も混在していましたが、一律で閉鎖されたことになります。


成道コミュニティの入会制限

もう一つのコミュニティである成道(じょうどう)については、特に2月から新規加入を厳しく制限または停止している状況です。私も成道に入るためのLINEの経路がありましたが、それも閉じられていました。これは前回の炎上時に成道への加入方法が批判されたことへの対応策と思われます。

様々な批判に対して、コミュニティ運営側は対応策を講じており、それによって変化している部分もあるようです。


サコイン村の内部状況

炎上への対応

興味深いことに、サコイン村(コミュニティ)内部は比較的平穏に過ごしています。1億円投資はポジティブなニュースとして受け止められており、外部からの批判にはあまり動じていない様子です。「村の中は平和、村の外は炎上」という状況が続いています。

成道のメンバーにとっても、おさるさんの1億円投資は非常にポジティブなニュースとして捉えられています。
なお、おさるさん自身は成道には所属していないようです。


サコイン関連サービスの拡大

炎上にもかかわらず、サコイン関連サービスは着実に成長しています。朝活に使われる「めざましビクトリー」は、徐々に人気を集め、利用者同士が交流する活発なコミュニティが形成されています。

また、良い習慣化をサポートするシリーズの新たなバージョンとして、タスク管理系の「つみあげビクトリー」が開発され、現在ベータ版として提供されています。このサービスは3月中にベータテストが行われ、うまくいけば4月1日に正式サービスとしてローンチされる予定です。

サコインに関連するサービスとしては2つ目となる「つみあげビクトリー」の誕生により、エコシステムが広がりつつあり、それぞれのサービスで多くの人が参加して盛り上がっている印象です。


まとめ:今後の展望と注目点

サコインの2度目の炎上は、おさるさんの1億円投資という大きな話題から発生し、法的議論やコミュニティ管理の難しさについて様々な問いを投げかけています。

炎上の本質と対立する視点

今回の議論の核心は主に以下の点にあります:

  1. 法規制との兼ね合い – Web3のDEX上で発行されたトークンに対する日本の金融法制の適用
  2. OTC取引の透明性 – 市場を通さない相対取引に対する疑念
  3. コミュニティマネジメント – 炎上に直面したときの対応

興味深いのは、「村の中は平和、村の外は炎上」という状況です。外部からの批判が激しい一方で、内部コミュニティは比較的平穏に機能し続け、関連サービスも成長を続けています。

この炎上を通じて、Web3プロジェクトに対する二つの視点が浮き彫りになりました。批判側は法規制との整合性やOTC取引の透明性を問題視し、擁護側は新しい経済圏の可能性やクリエイターエコノミーの発展を重視しています。

今後の注目点

内部のコミュニティは依然として活発で、関連サービスも成長を続けている一方、外部からの批判や法的な疑問も続いています。今後の展開として特に注目されるのは、以下の点でしょう:

  1. 金融庁などの規制当局がこの種の仮想通貨やOTC取引についてどのような判断を下すか
  2. コンテンツ創作者主導のトークンエコノミーが日本でどこまで浸透するか
  3. サコイン関連サービスの今後の展開と成長
  4. 批判や規制圧力に直面しても、コミュニティとサービスが持続できるか

この事例は、日本におけるWeb3の黎明期に特有の混乱と可能性を象徴しています。批判と支持、規制と自由、古い価値観と新しい経済モデルの衝突が、このサコイン炎上の背景にあると言えるでしょう。

Web3時代の日本におけるコンテンツ経済の新しい形として、このプロジェクトの行方は多くの人が注目しているところです。私自身も客観的な立場から、今後の展開を見守っていきたいと思います。

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